2013年03月02日

盤上のアルファ

 将棋を題材にした小説です。第5回の小説現代長編新人賞受賞作ということで読んでみました。

 私は「見るだけの将棋ファン」ですが、プロ棋士や奨励会員たちの将棋に向かう姿に憧れと敬意を抱いてます。もし、自分に才能があればプロ棋士になりたかった・・・とも思います(笑)

 プロ棋士を目指す「奨励会」は、早い子は12歳くらいで入り将棋漬けの日々を送り、上手くすれば10代でプロになれます。上手くいかなければ26歳くらいで退会。年齢制限が設けられているのは「第二の人生」に上手く踏み出すことが出来るようにする意向だったと思います。プロ四段になれるのは三段前期リーグ上位2人、後期リーグ上位2人だけ。年間わずか4人の狭き門です。

盤上のアルファ

 この物語の主人公は、奨励会時代にプロになれず、それでもプロを目指す将棋バカです。
主人公の様なキャラクターは「身近に居たら迷惑千万」なので好きにはなれないんですけど、読み進めるうちに応援したくなります。
 著者は「盤上のアルファ」がデビュー作。デビュー作で受賞作となれば順風満帆かと思いきや、書評を見ると賛否両論交ざってます。やっぱり主人公のキャラクターが万人に愛されるタイプじゃないからでしょうか?それとも、真剣師小池重明のようなキャラクターにかぶってるから?選考委員の「オオカミの設定が生きていない」というのは分かる気がしますけど・・・。

 昨日は「将棋界の一番長い日」。いろんなドラマがありました。
谷川九段A級残留出来て良かった!(^^ゞ
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Posted by 焚火屋 at 09:54│Comments(0)本、読書
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